『パティさんの編み物知恵袋』を読んで|ハウツーと理論のハイブリット本

編み物をしていると

  • 編んでみた結果生じたちょっとした疑問を解消したくて調べてみても答えがなかなか見つからない。
  • 編めないこともないし完成までは辿り着けるから「そういうもの」としてやり過ごしている。

このようなことが結構あるかと思います。

「パティさんの編み物知恵袋」は、そうした棒針編みのちょっとした疑問点が解決できたり、悩みを解消する考え方に出会えそうな本です!

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こんな人におすすめ

棒針編みが好きでいろいろ編める。でも細かい疑問がある

ある程度編めることを前提としている感じなので、本の内容的には中級〜上級者以上の方に向いてます。

こちらの本、例えばゲージの章でも約28ページあります。

そんなに書くことある?と思いませんか?

読んでみると・・・

  • 基本的なこと
  • ツールや手加減のこと
  • なんでそうなってしまうのか
  • どうしたら解決するのか

など細かく書かれていて、「へぇ〜」と納得することがたくさんありました。

英文パターンでも編む、または編みたい。

英文パターンをがっつり解説しているというわけではありませんが、翻訳本なので英文パターンの雰囲気、クセみたいなものを体感するのにもいいかなと感じました。

英文パターンは手順が全て文章で書かれており、上から順に編んでいけば出来上がります。

用語に略語が使われていますが、慣れてしまえば「なんて楽なんだ!」となる方も多いはず。

英文パターンは自由で臨機応変ですが、編み図を見て編むことに慣れていると戸惑うこともあります。

P.11に訳者の西村知子さんによる英文パターンと日本式の編み図、表現の違いについての説明もありとても参考になりました。

この本を読んでわかること・気をつけたいこと

わかること

  • 編んでいると直面する間違いやそうなる理由とその答え
  • 正しくではなく、よりよくするためにどうするのか
  • 自由に楽しくきれいに編むためのポイント

気をつけたいこと

  • ハウツー本として利用したい場合は文章が多く調べたいことに辿りつきづらい。
  • 英文パターンに未経験だと使われている用語や略語に戸惑う。

索引もありますが、掲載ページが複数にわたっていることが多いです。

当てはまる日本の編み目記号の注釈などもありませんが、文中で都度説明がされています。

頭に自然と入ってくるまでの辛抱でしょうか・・・

この本を読んで印象的だった3つのこと

本の中身もくすみパステルカラーでかわいいです

表現

ゲージの章では

裏目と表目実際にいた体型が対照的なアメリカのお笑いコンビ・ローレルとハーディ
リブ編みビーチで寝そべっている仲間3人
ガーター編みシルク・ドゥ・ソレイユの曲芸師
編み目馬にまたがるカウボーイ

というように表現されています。

イラストもあるのですが、見るとそれぞれ「そういうことね!」と構造がわかりやすく理解できます。

歴史の漫画を読んでいたらいつの間にか詳しくなっていた。そんな感覚でしょうか。

第8章「なぜ?」を追求しよう 

こちらに書かれている

新しいテクニックを教わり、習得したテクニックをプロジェクトに活かしたものの、ふたたび編んでみようとすると編み方を調べないとわからない‥‥‥そのような経験はありませんか。ブリオッシュ編みは何度もおさらいをして、試さないとダメでした。本当の意味で学んでいなくて、真似ていただけでした。

 何かを記憶すると忘れる可能性がありますが、納得して、本当に理解すると、決して忘れることはありません

パティさんの編み物知恵袋 パティ・ライオンズ著

本当の意味で学んでいなくて、真似ていただけ・・・

耳が痛いです。

知恵のことば

各章のはじめに「知恵のことば」というその章のテーマのような言葉が綴られています。

なるほど・・・と納得するものもあればドキッとするような言葉、編み物だけでなく他のこと、ひいては人生にも通ずる言葉だなと思ったり。

10ある「知恵のことば」の中から今の自分の編み物のテーマとしたいのは、やはり編み物の基本となる

第1章 編み物の原理 
「編み目を自分のものにしよう」

です。

編み目の構造を理解することで、きれいに編めたり、最善の方法を選択できたりと広がる可能性がたくさんあるなとこの本を読んで思いました。

真似ているだけの状態から抜け出すためにも必要なことですね。

まとめ

編み方や技法の本で、ここまで編み物をして経験する失敗やそこから生まれる疑問を細かく紹介している本は今まで見たことありませんでした。

困ったことがあったときに読むのはもちろん

読み物としても面白い。

次はこのやり方で作ってみようとかミニパターンで練習してみようかなとか、自然とあれこれ試したくなってきます。

常に手元に置いておきたい本です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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